ひびおもう

音楽家、ボイストレーナーとして活動する中西健太郎のblogです。
音楽やアート、世の中で日々起きることに触れ、
感じることを素直な気持ちで書き綴っていきます。


3周年記念!
みなさん、こんにちは。
ついにものすごく暑くなってきましたね!
バテたりしていませんか?


先日、7月7日、七夕の日に、KosmosFlowerのスタジオ八雲スタジオtdyはおかげさまで、3周年を迎えました。

都立大学駅のこの地にスタジオを移してから、丸3年。
そして、4年目に突入です。


入れ替わりの激しいこの東京で、丸3年スタジオを構えさせていただくというのは大変なことだと思います。

これもみなさんに、ご支持いただいているおかげです。
日々心から感謝しております。


これからもますます発展し、みなさんに愛されるスタジオでいれますよう、頑張って行きたいと思います。


わざわざお祝いのメッセージをくださった皆様、お祝いを頂戴した皆様、改めましてこの場を借りてお礼申し上げます。

本当に嬉しかったです!
ありがとうございました。



さて、少しレビューの間隔が空いてしまっていますが、その間にも色々と観たり、体験したりしてきています!


☆ BlendNote @下北沢MONAレコード
☆ チャーリーウィルソンズ・ウォー(映画)
☆ AKEBOSHI @citta 川崎
☆ インディージョーンズ(映画)
☆ エミリー・ウングワレー @国立新美術館
☆ 能 ワークショップ @目黒パーシモンホール
☆ 奇跡のシンフォニー(映画)
☆ 狂言 野村万作・野村萬斎 他 @目黒パーシモンホール
☆ 対決ー巨匠たちの日本美術 @東京国立博物館
☆ 今日という日が最後なら (映画)


などです。
こう書き出してみると、結構行ってるなぁ。。

やっぱり、芸術に触れている時間が一番楽しいですね!
たくさんのインスピレーションをもらうし、ボイストレーナーとしてもとても勉強になります。


レビューが全然追いついていないのですが、またゆっくりとレポートさせていただきますね。



特にこの中でも、『対決ー巨匠たちの日本美術 @東京国立博物館』は本当に本当に素晴らしかったです!

いやぁ、日本美術って本当にアバンギャルド!
その想像力、技術の高さ、本当に本当に素晴らしいですね。

たくさんのインスピレーションをもらいました。
そして、日本人であることを改めて誇りに思いました。



この続きなども含めて、またゆっくりとレポートせていただきますね。


それでは、また。



中西健太郎

 
- / 13:06 / - / -
ターナー賞の歩み展@森美術館 六本木ヒルズ
今日はとても気持ちいい天気ですね。
あっ、東京です。

このblog、世界中のいろんなところから見てくださっていますからね。
きっと雨のところもあれば、夜のところも、冬のところもありますね。
なんだか不思議。。

今、代官山のモンスーンカフェで、ビールを飲みながら、心地いい風に吹かれて書いています。


昨日ターナー賞展をみに、六本木ヒルズの森美術館に行っていました。

うーん、現代美術って。。。
やっぱり、現代って500年後に地球が存在していたりして、いい方向に向かっていたとしたら、すごく病んでうつるんだろうなぁ。。。



なんにもない展示スペースに、ただの電球を5秒間おきに点灯させて、美術館に来た人の概念を覆すみたいな。。。

美術館に来た人は、何かしらの美術作品を期待してくるけど、そこには何もない。。。偶然居合わせた点在する人々が意味を持つみたいな。。。



アホかっ、一生やってろ、お前ら!

本気でそう思います。

そんなのが賞を取ってしまうコンテンポラリーってどうよっ。。


言葉で説明しなければいけないアートが多すぎます。
コンセプトを語らなければ成立しないなら、美術じゃなくて文章にすればいいじゃない。

素晴らしいアートが、その作家の人となりを知って、さらに理解するきっかけになったりとか、思いの深さを知って改めて鑑賞をして感動を呼ぶことってあると思うんです。

でも、それは作品自体が素晴らしいからこそであって、みて感動もしないような作品作を、ロジックでねじ伏せようとするなんて、ホントどうなのよ、それ。。

現代って本当に病んでるんですね。


でも、少しずつ、その潮流は変わりつつあることを誰しもが感じていると思います。
反面教師にしていかねばいけないですよね。

なんらかの理由で、社会の流れとかで、そうならなければいけなかった理由がきっとあるんでしょうしね。


でも、やっぱり美術は見て感動しなきゃウソだし、音楽は聴いて感動しなきゃウソだよ。。


そういった中で、先日金沢の21世紀美術館で見た、ロン・ミュエックの作品は現代の作家の中でも、とても素晴らしい展示でした。
また機会があったらレポートさせていただこうと思います。

それから、フィラデルフィア美術館展でみた、ロダンやブランクーシ(ブランクーシ大好きなんです!)、先月国立新美術館でみたモディリアーニなどはやっぱり素晴らしかった!


モディリアーニは恥ずかしながら、今回初めて本物を見たんですが、本当に素晴らしいですね。

美術の教科書や、雑誌をなどでみているときは、もっと退屈な冷たい目をした人の無機質な感じの絵を描いてる人なのかなぁと勝手に思っていました。

いやでも、本物をみなければ伝わってこないことってたくさんありますね。
モディリアーニの本物の絵を一生鑑賞することなく偏見を持ったままでいたかもしれないと思うと、本当に行ってよかったなぁと思いました。


話は戻りますが、このターナー賞の歩み展、一人素晴らしい作家がいました。
サスキア・オルドウォーバースです。

10分弱の映像作品を2作品出品していましたが、技術的にも、表現としても現代という時代性を生かした、とても面白い表現でした。
また、この作家さんの作品は観たいなぁと思いました!

この作品に出会っただけでも、収穫だったな!


いい作品に出会うときも、がっかりするときもあるけど、やっぱりその場に赴くっていいですね。

色々な発見、気づきがあります。
また、恐れることなくどんどん出向いていきたいと思います。


しかし、それにしても、賞とか権威を持たせて、取るに足らないような作品に理論武装させて、難しいこといいくるめて、大衆にしかめっ面させながら鑑賞させて、無理やり素晴らしいって言わせるようなアートって許せない!!!

反面教師にして、僕達もそういう意味では芸術に対して厳しく向かっていきたいですね。


それでは、また次回に。




中西 健太郎
info@kosmosflower.com
(感想や質問などございましたら、お気軽にお寄せください。)



   
- / 14:49 / - / -
My Favorite Things ジョン・コルトレーン
昨日、youtubeで、61年のジョン・コルトレーンのMy favorite thingsを聴いていました。
いやぁ、やっぱり、すっごいですね。。。

あの曲を、あのように演奏しようと思う時点でキチガイだと思う。。

あの、ソプラノサックスの音色が絶妙ですね。
わざとリードに圧をかけて、ボディーの音を鳴らさずに平べったい音にしてる感じが最高です!!

もし、ケニーGみたいに、楽器の響きが豊かで、色っぽい音色で吹かれたら、あのアレンジの面白みは半減だもんなぁ。。。


この曲を始めて聴いたのはいつだったかなと思うと、
おそらく小学校高学年か、中学生。
jazz好きの父の影響で聴いたのが最初のことだったと思います。

そのときは純粋にジョン・コルトレーンってかっこいいなぁと思ったのですが、こうして時を経て聴いてみても、その印象は色褪せません。

それどころか、多少音楽の経験を経てみて聴いてみると、さらにその凄さを実感しますね。

特に、今回聴いていて思ったのは、エルヴィン・ジョーンズのプレイの素晴らしさです。

ドラムの演奏技術ってこの20年ぐらいで、飛躍的に向上していると思うんです。

20年ぐらい前に父と一緒に足繁く通ったブルーノートで聴いたミュージシャン達の演奏と、現在のミュージシャン達の演奏を聴き比べても、その演奏レベルってものすごく向上していると思います。

特に、底辺のレベルが上がった感じがします。
ドラムが下手な人にまず出会わない。。。

けれど、とても思うのは、あの60年代のジャズメンたちの演奏って、グルーブに独特なグルーブ感があると思うのです。


このエルヴィン・ジョーンズの演奏を聴いていても、ミュージシャン同士、縦の拍がなかなかあってこないんです。
けっこう各々のリズム感、グルーブ感で拍がずれていて。。

でも、横の感覚。すなわち、メロディーとか、大きなフレーズ感とか、和声感とかをめちゃめちゃ共有しているんですよね。
そして、お互いが本当によく聴き合っている。

昔、レコーデレーベルでスタッフをしていたときに、師匠に『音楽家にとって一番大切な技術は聴くということだ。』と口をすっぱくして言われたことや、

学生時代にメサイアの演奏で、指揮者のデシュパイ先生が、少しでも大きな音を出すと『ピアノ、ピアーーーノ』と言われ、演奏を止められて、先生が天を崇めながら、耳に手を当て、『もっとお互いの音を聴きあって』といわれたことを思い出します。


話は戻りますが、このお互いのリズム感の個性みたいなものが、微妙にずれあって、音楽自体を何層にも重ね合わせ、奥行きのようなものを生み出していくのです。

波のように、一定なわけでもなく、無秩序なわけでもないという、
『ふぞろいな秩序』の心地よさが、そこには存在しています。


あっ、そろそろレッスンがあるので、準備しますね。
また書きます!

いやっ、マッコイ・タイナーも本当に素晴らしいんだけど。。。
話してるときりないですね。(笑)


では、また。



中西 健太郎
info@kosmosflower.com
(感想や質問などございましたら、お気軽にお寄せください。)



  
- / 11:28 / - / -
SOIL&"PIMP"SESSIONS@EIGHT HALL 金沢 その2
それでは、前回のSOILのレポートの続きです。

前回をお読みでない方は以下へどうぞ。
SOIL&"PIMP"SESSIONS@EIGHT HALL 金沢


さて、LIVEのサウンド面ですが、全体的に『粗いなぁ。。。』『ノリだけで持っていってしまっているなぁ』という印象がぬぐえませんでした。

僕は、以前にyoutubeで観た映像、モントルージャズフェスティバルの時のような演奏が聴きたいなと思っていたのですが、そのときの演奏からはほど遠いものでした。

やはり、前回書かせていただいた、オーディエンスの問題は大きいでしょうね。



まず、社長のパフォーマンスもオーディエンスのノリについていくような粗いものでしたし、

僕はサックスの音がやはりすごく粗いなぁと思いました。

あんなに太い息をリードにぶつけたら、ピッチ感がなくなってしまうし、太い息を無理やり力で吐こうとすれば呼吸は浅くなりますから、楽器の響きの豊かさはなくなってしまいます。

この点、リード楽器って本当に歌と似ていいると思います。
声帯がダブルリードの楽器のようですからね。


一方、トランペットは粗いなりにも明るい響きで、楽器の響きがありますので、その音色の違いから、管二本がハモって強烈にグルーブしていくような場面でも、

きれいなハモりが聴こえず、フレーズが台無しになってしまいます。



それから、今回気になったのはピアノでした。

soilのピアニストはテクニックもあるし、バンドということを除いて、ピアニストとしてもいいピアニストだなぁと思っていました。

以前に、JINOさんと一緒に参加していたバンドで彼のプレイをモーションブルーで聴いたことがあったのですが、

その時のナルシスティックな困ったボーカル(笑) とは対照的に一人クールにいいプレイを聴かせる彼の演奏にも、とても好印象を持っていました。


しかし、今回の演奏を聴いていて、ビートも粗いし、フレーズもいい加減なところが多くて、すごくガッカリしてしまいました。

ビートに関しては、頭がしっかりとあってしまっていて、もし頭をガッチリあわせるのなら、そのままビートが加速していくようなフレーズになっているなら、スピード感が強調されてグルービーだと思うのですが、

そういうわけでもなく、予定調和のようにガンガンガンと頭拍がガッチリあって打鍵してる感覚があって、

それが普通の4拍子とかだったりすると、なおさら際立ってしまい、緊張感のないムード音楽みたいになってしまっていて、エキサイティングではありません。


そのうちフロアーでハイハイコールのようなものまで起きてしまうし。。。

タッチも粗く、ピアニストには今回はガッカリしてしまいました。



ドラムに関しては、バスの音は深い音でバンドにあっていて僕好みだったのですが、それに比較して、シンバル系やタムの音が浅く感じられました。

それから、ドラムのあおるようなプレイと時たま入れるMCのオラオラ感にも好感が持てませんでした。


僕はSOILというバンドはすごく可能性のあるバンドだなと思っています。

うまく育っていけば、日本を代表するようなソウルフルなJAZZバンドになってくれるだろうと思っています。


だからこそ、自分達の才能を育てていくような活動をしてほしいなと思います。



昔僕があるレーベルのお手伝いをさせていただいていて、レコーディングに立ち会っていたときのことです。

夜遅くまで残って一生懸命働く僕たちスタッフのことをみて、そのピアニストは、レコーディングを手伝っていた若いミュージシャン二人をホールの中に呼びました。(その中の一人は僕です。)

そして、ホールのイスに座らせると、彼は何の予告もなくピアノの前に静かに座り、演奏を始めました。


その演奏は、数千人の聴衆が聴いているのかと思わんばかりの緊張感と名演で、その演奏は、僕たち二人に唾を飲み込む音さえも躊躇させるほどでした。


そんな演奏を彼は僕たちたった二人だけのために演奏しました。

演奏を終えた後に、涙が止まらない僕たちをみて、「あれ泣いているの?」とおどけながら話しかけてくれた温かい彼の眼差しを思い出すと、今でも胸が熱くなります。


彼の名は、世界最高のピアニストとも謳われた、イエルク・デームスです。
僕はデームス先生からたくさんのことを学びました。

あるときは、どうしようもない頑固じじぃですが(笑)、先生はどんな場でも、どんな悪条件でも、決してご自分の演奏を崩されることはありませんでした。

たった二人のためでも、20人のためでも、2000人のためでも、いつも同じ緊張感をもって演奏をされました。


僕は、そういう姿勢が真のミュージシャンや芸術家を育てていくものだと思います。



今の日本の現状として、ミュージシャンやアーティストが育っていく上でのシステムの弊害などは多々あると思います。

でも、その中で、自分たちが自分たちの才能や芸術性を守り、成長していくこと。
真の自分の才能を知っていくことはすごく大切なことだと思います。


色々と考えさせられたSOIL&"PIMP"SESSIONSのライブでした。



中西 健太郎
info@kosmosflower.com
(感想や質問などございましたら、お気軽にお寄せください。)
- / 10:04 / - / -
前回の続きの前に
SOIL&"PIMP"SESSIONS@EIGHT HALL 金沢 その2を書かせていただこうと思いましたが、

その前に秋葉原で起きました、無差別殺傷事件について、書かせていただこうと思います。


まず、最初にこの事件で犠牲になられました方に心よりお悔やみを申し上げます。


前回のblogでも何か一言書かせていただこうと思ったのですが、言葉が見つかりませんでした。

あのようにして亡くなった方の親はどのような気持ちでいるのだろう。。。

もし、自分の子があのような事件に巻き込まれたらと思うと、同じ子を持つ親として、想像に耐えません。


犠牲者の中には、直接の面識はないのですが、同じ大学の後輩も含まれていました。
まだ21歳の、きっと希望に溢れて音楽に取り組んでいたであろう女性です。

この事件に関して、何も言葉が出てきません。


決して、決して許されてはならないことですが、犯人がどうしてその事件に至ったのか、どうして事件へと至る人間性が形成されてしまったのか、全く想像することもできません。

社会、育った環境、先祖からのつながり、因縁、因果応報。。。


あらゆることが絡み合って、一つの結果が作られていきます。

マスコミは、その特質上、ある一面からしか報道をしません。


犠牲になった方、犯人、あらゆることを含めて、このような事件がおきると、他人事とは思えません。

善悪という意味から離れて、全て自分にも起こり得る、自分の中の問題でもあると思います。



犠牲になった方、そのご両親、ご家族、ご友人、恋人、そして、犯人とそのご両親、この事件で起こったすべてのことに心から祈りをささげたいと思います。




それでは、ページを変えて、前回の続きへと移らせていただきたいと思います。




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